2016年によく聴いていた曲

振り返ります。僕はどうにも1月から3月にかけてを「去年のおまけ」と捉えている節がある。

yahyel「Once」

美しく退廃的な音楽。yahyel(ヤイエル)というバンド名は思想家・バシャールが造った「人類が初めて接触する宇宙人」を指す語にちなむ。だって音楽性がそんな感じじゃないか。イギリスのインディーズシーンやらを色濃く反映した「今出したい音を出している」感じの曲構成が素晴らしい。VJの山田健人によるMVも逸品。今年はどこかでライブ見たい。

その山田健人は宇多田ヒカルとKOHHの楽曲「忘却」でも監督を務めてます。宇多田ヒカルの新譜も今年めっちゃ聞いたアルバムの一つ。「俺の彼女」「忘却」が特に好きです。

どっぷりハマった人も多いであろうSuchmos「STAY TUNE」のMVも山田健人。シーンの真ん中にいる感じがしますね。有無を言わさず「認めさせる」強度の強い楽曲だと思います。


Mammal hands「quiet fire」

サックス、ピアノ、ドラムというベースレスのトリオ編成ジャズで、どこまでもドラマチック。ジャケットも最高じゃないですかこれ。


downy「凍る花」

僕のギターヒーローのひとり青木裕さんが在籍しているdowny。どこまでも好みでどうしたものか。前作の「春と修羅」が好きすぎるのでどうしたものかと思ったんですが第六作品集もかっこいいです。先日リリースされた青木裕さんのソロ作品もぜひ聴きましょう。


片想い「Party Kills Me (パーティーに殺される! )」

片想いの新譜が聴ける幸せ。「僕音楽やめてもいいよ でも音楽止めたらやだよ」というフレーズに射抜かれた年でした。え、7インチでてたのマジかよつらい。


Nakamura Emi「YAMABIKO」

ついにメジャーデビューを果たしたNakamura Emi。満を持しての完成度と尖り方で、ぐうの音も出ないほどかっこいいです。積み上げてきた経験からくるのであろう「説得力」が楽曲の輝きを何倍にもしてますね。


米津玄師「LOSER」

「あんたダンスもできるのかよ」とファンの度肝を抜いたMV「LOSER」。ボカロP時代から絵に音楽にと才能を発揮しまくってた米津さん、どこまで行くのか。めっちゃけん玉うまかったり暗算早かったりしないか。適当に踊る感じかなと思ったらしっかりかっこよくてずるい。「ボカロ曲は上半身でリズムをとる音楽としてBPM早めになってる説」を唱えてたんだけど、この曲はしっかり全身で聞きたい一曲。体が動いちゃいますな。


イロメガネ「勇気を持ってグッドバイ」

どうにかもっと聞かれて欲しいミュージシャン1位イロメガネ。言葉選びとリズムのバランス感覚が絶妙でずっと聴いていたくなります。


CRCK/LCKS「Goodbye Girl」

CRCK/LCKS (クラックラックス)の綴りをすぐに忘れてしまう。MVに出演してるハラサオリさん、大ファンになりました。


ayU tokiO「米農家の娘だから」

2016年ベストアルバムのひとつ「新たなる解」。幸せな音が詰まってます。


シャムキャッツ「マイガール」

ずるい。この女性の扱いの上手さずるい。友達と鍋しながらこれ聴いて「それとってマイガール」「そろそろ足そうかマイガール」とか言い合うのめっちゃ面白かったのでみんなしましょう。


TAMTAM「コーヒーピープル」

まったくこのバンドのことを知らないのだけれどずっと聴いている曲。小学生の頃からコーヒー飲み過ぎているコーヒーピープルです。このアルバム最高なので是非。


ロースケイ「秘密にしよう feat.ハナウタ」

颯爽と現れた新星「ロースケイ」。秘密にしようというタイトルなのに、ゲスな話ではなく軽やかでポップでキュートな楽曲。「なぜ暗くないのか」を本人が図にしてるツイート見つけたので貼っておきます。

soundcloud.com

バズマザーズ「おー新世界」

前身バンドである「ハヌマーン」の、同じく大阪・新世界を歌った「ポストワールド」と比べてしまう。ポストワールドと比べて、より街の「顔」に寄り添った歌詞であるように思う。

LYRICS | バズマザーズ -Official Web-Site –


METAFIVE

優勝。


Nulbarich「NEW ERA」

突然現れた新人バンド。なんだけどどうにもエグい完成度で只者じゃない感しかない。多分新人じゃないですよねこれ。アルバム名が「GUESS WHO?」なのもそういうことなんじゃないか。


中島孝「YUKIDOKE」

佐賀県出身、在住のシンガーソングライター中島孝。2016年はこういった地方在住ミュージシャンを積極的に聴いていました。ファーストEP「RAFT」の完成度の高さに震えましょう。「YUKIDOKE」という曲がいっとう好きです。

never young beach「明るい未来」

好きです。声質のせいなのか、とても懐かしく感じる新曲でいつも唸らされている。小松菜奈との思い出が蘇る人続出した「お別れの歌」のMVも良かったですね。MOROHA「バラ色の日々」はその2人だけで大事にして欲しかった気がするけれど、表現者だからああいう形がふさわしいってなったのかもしれない。難しい。


dCprG「RONALD REAGAN OTHER SIDE」

「機動戦士ガンダム サンダーボルト」でオールドポップ、フリージャズのコスプレをした菊地成孔。ラストで解き放つ「本性」の音楽としてのdCprG。


ポルカドットスティングレイ「テレキャスター・ストライプ」

2016年最重要バンド。CMでかかってた「夢の中へ」のカバーはどこかに収録されないのかな。「人魚」のMVは加藤マニさんが監督を務めていたりと布陣も豪華。今年は更にとんでもないところまで行くんでしょう、楽しみです。


amazarashi「僕が死のうと思ったのは」

メジャーデビュー前からずっと好きなバンド。中島美嘉に提供した「僕が死のうと思ったのは」がついにamararashiバージョンで収録されました。死ぬまで聴くであろう、葬式で使いたい人生の一曲。amazarashiのクラウドファンディング書籍についてきた楽曲「nothingness」も素晴らしかった……ちゃんと新譜のカップリングに「数え歌」として収録されるそうです楽しみ。数え歌いつか作ってみたい。

命にふさわしい(初回生産限定盤)(DVD付)

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サニーデイサービス「セツナ」

狂気の新譜。ライブではそれがまざまざと見せつけられた感じがしました。もう時効だと思うから言うけど、ツアーライブではセツナをMVになぞらえて二回連続でやったんですよ。狂気でしょ。


indigo la End「夏夜のマジック」

2015年に発売されたシングル「悲しくなる前に」のカップリング曲。めっちゃ好きでずっと聴いていたんだけど、カップリングのまま埋もれてしまうの悲しいと思っていました。2016年のアルバム「藍色ミュージック」にも収録されて安堵。ゲスの極み乙女。音楽と関係のないところで活動できなくなってしまったのは悲しい。


Enjoy Music Club「100%未来」

これはもう我らが青春ゾンビ師匠に登場いただくのが早い。青春ゾンビのおかげで出会えたロロの「いつ高」シリーズも最高でした。モジャ公も素晴らしかった。今年もよろしくお願いしますカルテット最高ですね。

hiko1985.hatenablog.com

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欅坂46「サイレントマジョリティー」

制服もかっこいい欅坂46。何度か歌番組で見たんですが総合芸術ですね。集団でカッコよく見せるノウハウが蓄積されているイメージ。楽曲との向き合い方も誠実で美しい。今年はアイドルいくつか追っかけてみようと思ってます。


岡崎体育「エクレア」

MUSIC VIDEOでその名を轟かせた岡崎体育。あの曲もこだわりが詰まってて最高なんですが「エクレア」というが大好きです。飛び道具みたいな楽曲が話題ですが、メロディセンスが群を抜いてるんですよ岡崎体育。


STUTS「Pushin'」

2015年末あたりからフリースタイルブームにのっかっていろいろ聞くようになりました。日本語ラップ面白い。森林市場での呂布カルマvs鎮座dopenessでも使われたSTUTSのトラックはどれも最高。


大森靖子「TOKYO BLACK HOLE」

「シン・ゴジラ」や「この世界の片隅に」など名作がどんどん生まれ、世界もあちこちいろいろあって「人類史における特異点」みたいな年だった(個人の感想です)2016年。おそらく人類が全体的にすごかった年だと思うんですが、そのなかでもエネルギーに溢れていたのが大森靖子さんじゃないでしょうか。「消えちゃう全てを歌っていく」スタイルが好きです。限定版についていた本がたまらなく良かった。結婚すること、産むこと、そして幸せなままで最高の作品を作り続けていくこと。肯定感に満ち溢れた一枚。「TOKYO BLACK HOLE」「少女漫画少年漫画」が好きです。

まだまだたくさんありますが切りがないのでこの辺で。洋楽編書こうと思ったけど力尽きそう。今年も名曲がたくさん生まれてくるだろうし楽しみです。

FLOA

FLOA