片想いが切なくて、キュートで、面白くて、パーティで死にそう。
「片想い」とはバンド名である。2013年に1stアルバム『片想インダハウス』をリリースしてから3年。満を持して、いや我々の隙をついて発売されたセカンドアルバム『QUIERO V.I.P.』がとにかく最高なのである。片想いの歴史については詳しく知らない。いろいろな変遷と面白出来事が満載なバンドであることはオフィシャルサイトで確認できる。
僕は音楽に対するアンテナが適当で、マイナーな音楽に詳しいわけでもないし、大ヒットした曲をずっと後になって「おい最高じゃん!」と聞き惚れたりしている。1stアルバムが出た頃に、片想いと出会えたのはとんでもなく幸福だったと思う。ずっと愛聴してたけれど、2ndアルバムが出ることを発売日直前まで全く知らなかった。もうタイトルからして最高、ジャケットが最高、そして一曲目から最高である。多幸感に溢れ、切なく、パーティで、美しい。
「QUIERO」には、スペイン語の「愛してるぜ」と日本語の「消えろ」両方が入ってます。「QUIERO」は「特別に愛してる」って意味合いなんですけど、「V.I.P.」というのも「特別な人」という意味で。それを愛しているけれども、普遍的なものにもなってほしいと思ってるんです。
片岡シンインタビュー - 片想い / QUIERO V.I.P. - 特設サイト
まさに片想いを、片想いというバンドの音楽性を切り取った見事なタイトル。現在特設サイトでメンバー1人1人へのインタビューが公開されている。好きだって言う割に片想いについて知らない僕は、ゆっくりその人となりを知っていこうと思ってる。好きな人の話を少しずつ聞いて、より好きになっていくことは、片想いそのものの楽しみ方に似ていると思う。
「片想いは最高」
「片想いが最高すぎて死にそう」
みたいな面白会話ができるのも、片想いのおかげなのである。
ライブ見たいなーって調べてたんですが「中世夢が原」でライブやるの……思い出の地じゃん……めっちゃ笑った。片想いは最高です。
- アーティスト: 片想い
- 出版社/メーカー: カクバリズム
- 発売日: 2016/08/03
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