素朴な日常の話

思い立ち、夜行バスで東京へ向かうことにした。

京都駅で時間を持て余してしまったので、本屋に寄り、気になっていた小説『本日は、お日柄もよく』を買う。むちゃくちゃ土砂降りだったんだけども。スピーチの原稿作成を手伝うスピーチライターの小説で、作中に登場するスピーチはなるほど素晴らしかった。バスに乗り込んだ後も夢中で読んでいたけれど、終盤のところで消灯時間になり、続きが気になりながら雨の夜を走った。終点の池袋で喫茶店に入り、無事読み終わった。上野で道すがら手裏剣型ハンドスピナーを購入。

くるくる、ひゅんひゅん。こんなに心踊る惹句は久しぶりである。投げやりで良い。てっきりヨーヨーみたいにトリックを決めて遊ぶものだと思ってたけれど、パッケージに「トリック決めようとするとストレス溜まるぞ。普通に回して遊ぼう」的なことが書かれていた。

美術館を3つハシゴして、ローガンを観て号泣。移動中に見た、あどけない東京の空は随分と高く、みんなが言うよりずっと綺麗だった。ビル風で落ち葉がぐるぐると、くるくる、ひゅんひゅんと回っていて美しかった。

mochapi.hatenadiary.jp

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)