森山直太朗さんの「夏の終わり」が好きで好きで、年中聞いている。年中聞いているものの、やはり夏が近づいてくると「ああ、もうすぐ旬だな」とソワソワしだすんだから面白い。いつからなのか覚えてないけれど、夏が一番好きだ。この曲以外でも、どこか夏の終わりを思わせるような、終わった夏を探すような歌に惹かれる。
夏だけが消耗品であるような気がするのはなぜなのか。僕の夏は毎年、書きかけの詩や打ち切り漫画めいた死に方をしている。季節は巡るけれど、夏だけは死んでいく。だからどうしようもなく惹かれるのかもしれない。
夏は死を抱えている。終戦の日であり、お盆であり。今年の夏は自由研究として盆踊りを調査していたけれど、まとまらないまま夏が終わろうとしている。毎年、前年よりもめちゃくちゃな夏がやってきては僕の人生をかき回して、勝手に死んでいく。そういや夏はそういう奴だったなって、この日に思い出す。今年も夏が死ぬ。また来年まで、夏の終わりを聞きながら夏を待つ。
- アーティスト: 森山直太朗,御徒町凧,中村タイチ
- 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
- 発売日: 2003/08/20
- メディア: CD
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