2018年10月のプレイリスト。戊戌夜話神無月

10月に聴いてたやつ記録用です。今月まだ残ってるので、この記事出した後にすごい曲来そうな気がするな……。適当に一文添えてるけどいらない気がしてきたぞ。 pinoko『たばこ』 折坂悠太『平成』 Tempalay『どうしよう』 米津玄師『Flamingo』 Official髭男di…

キンモクセイが10年ぶりにライブをするらしい

窓を開けているだけで金木犀が香ってきて、お得な気持ちになる。金木犀は夜に香る気がする。金木犀ときくたびに、キンモクセイというバンドのことを思い出す。二人のアカボシ、車線変更25時、さらば。数々の名曲と独特な歌声でファンの多いバンドだった。そ…

8月によく聴いてたやつ。戊戌夜話・葉月

聴いてたやつです。サブスクのプレイリストが最後にありますので良かったらぜひ。 ずっと真夜中でいいのに。『秒針を噛む』 踊Foot Works『時をBABEL』 さとうもか『Lukewarm』 Dorian Concept『J Buyers』 蓮沼執太フィル『Juxtaposition with Tokyo』 The …

2018年9月の推薦曲。戊戌夜話・長月

その月によく聴いていた曲をまとめるプレイリスト9月編です。 mabanua『Blurred』 ArtTheaterGuild『Stamen』 Mom『Boyfriend』 teto『9月になること』 ものんくる『魔法がとけたなら』 tofubeats『RIVER』 世田谷ピンポンズ『すみちゃん』 King Gnu『Player…

かつて、レンタルビデオ屋というのがあって

大学生のころ通っていたレンタルビデオ店が、今月いっぱいでなくなると聞いた。青天の霹靂、という訳ではない。多くのTSUTAYA実店舗をはじめ、レンタルビデオ店が次々と閉店している。何か見たい映画があっても、今やNetflixやプライムビデオで事足りるし、…

『できればエロを』というネットプリントZINE面白かった

pic.twitter.com/N4b7fUeiRb— できればエロを (@eroifpossible) August 17, 2018 できれば、エロいことだけ考えて生きていたい。匂い、食感、音楽、形、記憶、憧れ、距離、エトセトラ。「エロい」という言葉で言い表せるすべてのことについて、考えている人…

とよ田みのる『金剛寺さんは面倒臭い』という豪速球ラブコメディ

時代を置き去りにする豪速球ラブコメディ漫画『金剛寺さんは面倒臭い』がめちゃめちゃ面白いです。2018年8月現在2巻まで出ているんですが、連載前に発表された3話構成の「読み切り版」がネットで読めるので、まずはそちらを読みましょう。面白いと思ったら単…

カセットウォークマンを買った

メルカリでカセットウォークマンを買った。ずっと欲しかったけれど、良いデザインのものを探して買いそびれていた。2006年に海外で販売されたものらしく、カセットウォークマンとしては最後の頃のもの。だいぶ黄変していたので漂白した。配色がνガンダム*1み…

最近フリースタイルダンジョン見てなかった人も「R指定 VS FORK」を今すぐ見てくれ

フリースタイルダンジョンが今、初代 VS 2代目モンスター対決を行なっている。W杯の影響で何週か放送されずにやきもきしていたけれど、今週ようやくR指定が登場した。フリースタイルダンジョンを見始めてから「MCバトルおもしれえな〜」と思い、開催されてい…

スピルバーグによる華やかな映画の生前葬。『レディ・プレイヤー1』

スピルバーグと市民ケーン。そして文化の継承について

今日が昔になる前に。はらだ有彩『日本のヤバい女の子』

私は「物語に従わないことが最高の復讐」だと思う。自分の身に起こったことにむりやり感動的な意味を見出さず、精神的成長としてつじつまを合わせず、物語を無効化する。あるいは、因果応報のない別の物語を自分で始めてしまう。勝手な展開で許可なくエンド…

京都みなみ会館で『太陽を盗んだ男』を観た

京都駅を少し南へ下った所に、京都みなみ会館という映画館があった。1963年に営業を始めた、スクリーン1つの小さな映画館である。建物の1階がパチンコ屋だった名残で、外にはその店名「ラスベガス」と書かれた大きな看板が備わっている。 地元民に愛された映…

とびきりの"本物"映画。上田慎一郎『カメラを止めるな!』を君は見たか

「カメラを止めるな!」という、新人監督・無名キャストによる映画を見てきたんですが、悔しいほどに大傑作です。こればかりは未見の人に何をいうのも野暮に感じるので、何の前情報もなく見に行って欲しい。まだまだ上映館が少ないものの、京都だと桂川イオ…

戊戌夜話文月

最近の曲を中心に、apple musicとspotifyにある曲でプレイリストを作ってみることにした。記録用ですが、ひとつふたつ、あなたの好きな曲が見つかればこれ幸い。最近の曲だと宇多田ヒカルとyears &yearsの新譜がとびきり好きです。戊戌夜話という名前は随筆…

『三びきのやぎのがらがらどん』再考

子供のころ、読み聞かせしてもらった本をいくつか覚えている。その中でも強烈なインパクトを持ち、大好きだった絵本が『三びきのやぎのがらがらどん』である。いつかまた手元に置いときたいなと思っていたが、古本屋でたまたま見かけて購入した。再読したと…

森田るい『我らコンタクティ』刊行記念イベントに行ってきた(2017/12/2)

森田るいさんによる漫画『我らコンタクティ』がとても面白かった。宇宙で映画を上映するために、ロケットを飛ばす2人、その周りの人々の話。単行本一冊で完結しているので、興味があれば是非。afternoon.moae.jp読み終わり、面白かったなあと振り返っている…

アイコスとか吸ってんのかな、あいつは今

覚えている誕生日が幾つかある。小学生の頃の大親友・金子くんの誕生日もそのひとつだ。 金子くんの家は母子家庭だった。一人でいる時間が長いからか、家にスーファミのソフトが充実していて、彼の家に遊びに行っては一緒にゴエモン2や星のカービィに興じて…

出町座で会いましょう

初めて映画館に行ったとき、何を観たか覚えているだろうか。僕の場合はドラえもんかゴジラだったと思う。暗闇の中、入場特典のおもちゃを握り締めながら夢中になっていた。暗闇の中にたくさんの知らない人たちが、整然と並んでいるその光景が、なんとも不思…

秋になると、果物は。吉澤嘉代子『残ってる』MV

9月、渋谷アップリンクで映画『少女邂逅』を見た。 「ムージックラボ」というイベントに出品されたもので、24歳の新進気鋭・枝優花さんの監督作である。瑞々しく、カメラワークが絶妙でとても美しい映画だった。その映画の中でも、格別な存在感を発揮した主…

King Gnu『Vinyl』

先日公開されたKing Gnu『Vinyl』という曲がたまらなくかっこいい。ヴィジュアルまでしっかりかっこいい。King Gnuは、東京藝術大学音楽学部でチェロを専攻していた常田大希(Gt.Vo.)を中心とした、井口理(Key.Vo.)、勢喜遊(Drs.Sampler)、新井和輝(Ba…

はだし散歩入門

コンビニでビールを買う。スマホを眺めて、帰り道に聞く曲を選ぶ。いつの間にかコンビニは日常に溶け込んでいて、携帯がなかった頃どうしてたかなんて忘れてしまいそうだ。音楽の好みはあまり変わっていないけれど、幅は広がっているのは豊かなことだと思う…

「音楽はいつだって黎明期である」浪漫革命の夏。

毎年、耳から夏がやってくる。今年の夏は「浪漫革命」という京都のバンドがおすすめです。加速するラブズ、YOOKsのメンバーが参加しているバンドなんだけど、まあ音が全て気持ち良い。soundcloud.comsoundcloud.com現在ライブ会場かHOLIDAY! RECORDSでしか音…

素朴な日常の話

思い立ち、夜行バスで東京へ向かうことにした。京都駅で時間を持て余してしまったので、本屋に寄り、気になっていた小説『本日は、お日柄もよく』を買う。むちゃくちゃ土砂降りだったんだけども。スピーチの原稿作成を手伝うスピーチライターの小説で、作中…

SMAP『SMAP 007 Gold Singer』を聴いた

店頭で観た時、ジャケットがブランキーの『C.B.Jim』っぽいなと思ったけど、今改めて見るとそうでもない気がする。SMAP 007アーティスト: SMAP出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 1995/07/07メディア: CD購入: 1人 クリック: 117回この商品…

FKJ『French Kiwi Juice』に感じる、インターネットとHIPHOPの相性の良さ

FKJのファーストアルバム『French Kiwi Juice』がとても良いのでおすすめです。redbullスタジオの動画見るとわかりやすいんですが、あらゆる楽器使いこなしててかっこいい。www.youtube.comwww.youtube.com PUNPEEによるインタビューも読み応えがあって面白…

マスキングテープ

GINZAのおまけで、マスキングテープが付いてきた。小学生の頃、はじめてマスキングテープを買った。おしゃれな子供だったわけではなく、プラモデルを塗装する際、塗り分けるために購入したのだった。タミヤの黄色一色のものだったと思う。時は流れ海は枯れ、…

『大正義』と踊れ。ポルカドットスティングレイのsarcasticな夜

ポルカドットスティングレイのミニアルバム『大正義』がリリースされた。やっぱり2016年最重要バンドだったと思う。あれよあれよと人気が出て、ユニバーサルシグマ体制になり、さまざまなイベント、雑誌への露出も増えた。とっくにブレイクしている気がして…

hyukoh(ヒョゴ)の新譜が楽しみ

去年サマソニにも出てたhyukoh(ヒョゴ)の新譜が6月に出るらしい。楽しみ。hyukohは、1993年生まれのオ・ヒョク(Vo/G)、イム・ヒョンジェ(G)、イム・ドンゴン(B)、イ・インウ(D)による同級生バンドである。最近盛り上がっている韓国の弘大(ホンデ…

湯浅政明・上田誠『夜は短し歩けよ乙女』の長い夜

特典に釣られて『夜は短し歩けよ乙女』を公開初日に観てきたのだけれど、これが期待以上、遥か上空に最高だったのでみんな見てほしいという論旨です。京都に住んでいるのだけれど、より京都が好きになる。以下ネタバレを含むので、画像挟んでおきます。森見…

人生における雨の日は、Stephen Smithの『微温湯の雨』を聴こう

大学の友達がある日、くるりのCDを貸してくれた。「くるりは雨の日に聞くといいんだよ」とその友達は言っていて、その通りだなと雨の日に感じた。人生にはいくつも雨の日があり、雨の日に聴きたくなる曲をひとつでも多く持っておきたいところなので、僕もひ…